広帯域ネットワーク利用に関するワークショップ(ADVNET2010)


  • 開催要旨
  • 日時・場所
  • 発表申し込み(~2010年7月16日)
  • 参加申し込み(~2010年9月14日)
  • 運営
  • 過去のADVNET

 

開催要旨

昨今の研究・教育ネットワーク(R&Eネットワーク)では,従来のエンド間のインターネットコネクティビティを提供するサービスだけではなく,アプリケーションユーザが広帯域(10Gbps級)の回線を利用したり,高度なサービスを使用することが可能となりつつあります.しかし,大容量のデータ転送を考えた場合,遅延時間は変わりませんから,効率的な転送を行うことはそれほど容易ではありません.
さらに,セキュリティ上の問題にも対処する必要もあり,アプリケーションの効率的な実行には,プロトコル技術・実装技術のみならず,ネットワークの運用・計測担当者らとの円滑な連絡が不可欠になっています.

我が国を起点とした広帯域ネットワークとしては,JGN2plus,SINET3,TransPAC, IEEAFなどの回線が米国に対して10Gbps級で,また,韓国に対しては,玄海プロジェクト等によるKORENやKREONET2に至る回線がGbps級で運用されている他,台湾へもAcademia Sinicaが運用する600Mbpsの回線があります.
さらに,SingaporeやHong Kong経由でヨーロッパへ到達するTEIN-3も運用されています.
TEIN-3はさらにSingaREN(シンガポール), ThaiREN(タイ),INHHERENT(インドネシア),MYREN(マレーシア),VINAREN(ベトナム)等の各国R&Eネットワークへ接続されている他,中国のCERNET, CSTNETもGbps級の回線で接続されています.また,PREGINET(フィリピン)は東京から150Mbpsでつながっています.

このように,アメリカはもちろんのこと多くの国々と広帯域のR&Eネットワークで接続することが可能となっていますが,国際的な共同研究や実験,デモンストレーション等の開催には,国際的な複数のネットワーク運用者・研究者の密接な協力・調整が不可欠です.
アプリケーション分野はさまざまですが,ネットワークを使いこなす際に共通して挙げられる典型的な要求には例えば以下のようなものがあります.

  • 非常に広い帯域(例えばGbps級)を用いて大量の実験データ転送を行いたい
  • 帯域よりも低遅延の経路を選択したい
  • パケット損失の少ない経路を選択したい
  • 比較的少量のデータを定常的にリアルタイムで交換したい
  • 一時的な専用パスを使用したい
  • セキュリティを担保した通信を行いたい

このようなネットワークの高度な利用に関しては,エンドの組織内のネットワーク運用者,広域ネットワークの運用者,ネットワークの研究者との連携が必要不可欠です.
各アプリケーション分野の研究者は,本来その分野での研究に専念し,必要となるネットワーク上のサポートや将来の発展に関しては,ネットワークの運用者やネットワークの研究者が支援することが好ましいと考えられます.
これによって,ネットワークの運営者は将来のR&Eネットワークの計画を立てていく上での貴重なフィードバックが得られ,ネットワークの研究者は現実に起こっている問題に立脚した研究を行うことができるというメリットもあります.

また,それぞれの分野は異なるものの,広帯域ネットワークを使った研究をされている研究者は,ネットワークを使用するにあたって,たくさんの試行錯誤をされてきたものと思います.
このような異分野の研究者が集うことで,これまでの成功例・失敗例などの情報を交換し蓄積していくことは,今後,さらに多くの分野の研究者が,広帯域ネットワークを使っていく上での重要な財産になると考えます.

このような国内外の最近のネットワークをとりまく状況を考慮し,アプリケーション分野の研究者,ネットワーク運用者,ネットワークの研究者が集まり,議論する場として,広帯域利用に関するワークショップ(ADVNET)を過去4回開催してまいりました.ADVNET2007(広島),ADVNET2006(仙台),ADVNET2008(東京),ADVNET2009(東京)ともに100名弱のご参加を得まして盛況のうちに閉幕しております.今回のADVNET2010については,同分野の研究者のコミュニティである,電子情報通信学会 通信ソサエティ インターネット・アーキテクチャ研究会(IA研)にもご協力頂く形で開催致します.
今年も,各方面からのご発表・ご参加をお待ちしております.

 

開催日時・場所

  • 参加費: 無料

 

ご発表をお願いしたい方

  • 比較的高度なネットワーク利用を必要とした研究者
  • 今後そのようなネットワーク利用を予定している研究者
  • 現在,ネットワークを利用しているが,ネットワークの問題により十分な成果が得られていない方
  • いろいろな失敗・知見を他の人と共有したい方
  • 高度なネットワーク利用をサポートする学内・広域ネットワークの運用者

ただし,本ワークショップでは,ネットワーク利用に主眼をおいてご発表頂けることを期待しています.なお,ご発表時間は質疑応答を除いて15-20分程度を予定しています.

発表申し込み

今回はIA研で発表申し込みをとりまとめますので、2010年7月16日までに次のURLからご登録をお願いします。

申し込み受付(※7/16をを過ぎたため、発表お申込み登録用URLを非表示にしました。)

7月16日を過ぎた場合は以下の要領で電子メールにてご相談ください.

    • 宛先:adv.gif
    • 発表される方のお名前とご所属
    • Co-authorとなる方のお名前とご所属
    • 発表される方の電子メールアドレス
    • ご発表頂く内容の概要(最大400字程度)
    • 懇親会参加希望の有無: (※懇親会は有料(3,000円を予定)です。当日お支払いください。)

なお,ご発表のお申し込みをされた方は参加申し込みの必要はございませんが,Co-authorの方は参加登録をお願いします.

 

ご参加をお願いしたい方

  • 広域ネットワークの運用を行っている方
  • キャンパスネットワークの運用を行っており,研究者の相談にも応じる必要がある方
  • 今後のR&Eネットワークの利用に関心がある方
  • 研究テーマを模索しているネットワーク研究者
  • R&Eネットワークに帯域や波長やファイバーを提供している電気通信事業者の方
  • R&Eネットワークに使われている機器を設計・製造・納品している方

 

参加申し込み

2010年9月14日までに次のURLからご登録をお願いします。

申し込み受付

9月14日を過ぎた場合は以下の要領で電子メールにてご連絡ください.

    • 宛先:adv.gif
    • お名前:
    • ご所属:
    • 電子メールアドレス:
    • 懇親会参加希望の有無: (※懇親会は有料(3,000円を予定)です。当日お支払いください。)
 

当日の懇親会へのお申し込みはお断りさせていただく場合もございますことを併せてご了承ください.なお,お送りいただいた情報は本ワークショップの開催事務のみに使用し,ワークショップ終了後しかるべき期間(2ヶ月程度)が経過した後は廃棄します.

 

プログラム

9月21日(火) 午前  ネットワークの構築と運用
09:55 - 11:40
 09:55-10:00開会 ( 5分 )
(1)10:00-10:25SINET4のサービスとネットワーク構成について ~ 新たな連携力と未来価値の創造に向けて ~阿部俊二NII
(2) 10:25-10:50JGN-X構想Update○下條 真司(情報通信研究機構)
(3)10:50-11:15APANの提供する"サービス"小西和憲サイバー大)・後藤滋樹早大
(4)11:15-11:40大学間クラウドの構築と活用関谷勇司東大
 11:40-13:00昼食 ( 80分 )
9月21日(火) 午後  研究発表(1)
13:00 - 14:15
(5)13:00-13:25LHCアトラス実験における国際広帯域ネットワークを利用したデータ転送松永浩之真下哲郎坂本 宏上田郁夫田中純一松井長隆東大
(6) 13:25-13:50超高感度電波干渉計における情報通信回線の重要性○川口則幸、河野裕介、小山友明、鈴木駿策、水野翔太(国立天文台水沢VLBI観測所)
(7)13:50-14:15遠隔実証研究技術情報のアフリカ連携への応用に関する考察 岡村耕二九大
 14:15-14:30休憩 ( 15分 )
9月21日(火) 午後  研究発表(2)
14:30 - 15:45
(8)14:30-14:55PoP(Point of Presence)によるe-サイエンスリソース連携滝澤真一朗松岡 聡佐藤 仁東工大)・東田 学阪大)・友石正彦東工大
(9)14:55-15:20仮想ネットワークトポロジ(VNT)の構成・再構成技術の実証実験 増田暁生磯貝彰則塩本公平中島佳宏川野哲生清水健司瀬林克啓丸山 充NTT
(10)15:20-15:45LFNを介して接続されたベクトル型スーパーコンピュータSX-9のGridMPIによる性能評価 東田 学阪大)・江川隆輔村田善智小林広明曽根秀昭東北大)・下條真司NICT
 15:45-16:00休憩 ( 15分 )
9月21日(火) 午後  研究発表(3)
16:00 - 17:25
(11)16:00-16:25日米間QoSによるLFN高速化実験と分散KVSの構築中西秀哉山本孝志大砂真樹小嶋 護長山好夫川端一男石黒静児核融合研)・漆谷重雄情報研)・長谷川 真東島亜紀中村一男九大)・吉川正志筑波大)・谷田直輝稲葉真理平木 敬東大
(12)16:25-16:50http通信からみたIPv4とIPv6通信遅延の比較評価 北口善明金沢大)・伊波源太永見健一インテックシステム研
(13) 16:50-17:15Interop Tokyo 2010 におけるコアネットワーク仮想化への挑戦○長谷部克幸(NTTコミュニケーションズ)
 17:15-17:20研究奨励賞授賞式 ( 5分 )
 17:20-17:25閉会 ( 5分 )
 17:30-19:30懇親会 ( 120分 )


運営

本ワークショップは2010年に関しては,ADVNET2010実行委員会,電子情報通信学会通信ソサエティインターネットアーキテクチャ研究会(IA研)および,国立情報学研究所 / SINETが共催し,以下の団体のご後援を頂いています(依頼中を含む).(五十音順)

    • アジア太平洋高度ネットワーク日本協議会 / APAN-JP
    • 九州ギガポッププロジェクト / QGPOP
    • 独立行政法人 情報通信研究機構 / JGN2plus
    • 農林水産省研究ネットワーク / MAFFIN
    • WIDEプロジェクト

また,本会議の実行委員会は以下のメンバーで構成されています(五十音順,調整中):

    大槻 英樹(独立行政法人情報通信研究機構)
大橋 光一(農林水産研究情報総合センター)
加藤 朗(慶應義塾大学)
小西 和憲(APAN-JP/サイバー大学)
小林 克志(独立行政法人産業技術総合研究所)
曽根 秀昭(東北大学サイバーサイエンスセンター)
中村 素典(国立情報学研究所)

 

過去のADVNET

    • ADVNET2009 (2009.06.30, 東京大学小柴ホール)
    • ADVNET2008 (2008.07.15, 東京大学小柴ホール)
    • ADVNET2007 (2007.01.15-16, 広島国際会議場)
    • ADVNET2006 (2006.01.17, 仙台国際センター)

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