発表資料


  1. SINET4のサービスとネットワーク構成について ~ 新たな連携力と未来価値の創造に向けて ~
  2. JGN-X構想Update
  3. APANの提供する"サービス"
  4. APAN(Asia-Pacific Advanced Network)はアジア各国を代表する研究教育ネットワークが参加するコンソーシアムである.本稿ではまず研究教育ネットワークが満たすべき要件を述べ、これまでのネットワークの拡充は主として光通信技術の進歩の恩恵によることを説明する.次いで、これまでのAPANネットワーク運用者の果たした貢献を述べ、わが国はアジアのリーダ役を演じているけれども、アジア域内のネットワーク展開活動は必ずしも効率的ではないことを説明する.最後に、近い将来の光通信技術は従来ほど大きく進歩できないと考えられ、需要増に対処するため、研究教育ネットワーク関係者は国際通信回線予算の拡大に更に努力する必要のあることを述べる. 

  5. 大学間クラウドの構築と活用
  6. 近年、クラウドコンピューティングが流行となっており、様々な種類のパブリッククラウド、ならびにプライベートクラウドが登場している。クラウド化の主な目的は、管理コストの軽減と利用形態の柔軟性にあり、大学においてもクラウドを事務用途、ならびに研究用途に利用する事例が登場している。その一方で、各大学にて利用できるリソースは限られており、研究利用による一時的なリソースの欠乏、ならびに計画停電や障害によるサービス断は相変わらず発生する。そこで本発表では、大学内部、もしくは大学間にまたがるクラウドを相互接続し、管理・運用コストの削減と柔軟なリソース管理を実現する、大学間クラウドの設計とその利用事例に関して紹介をする。

  7. LHCアトラス実験における国際広帯域ネットワークを利用したデータ転送
  8. 2009年11月,スイスジュネーブ近郊にある欧州原子核研究機構(CERN)のLHC加速器は初めてビーム衝突を成功させ,LHC実験の一つであるアトラス国際共同実験でも本格的なデータ収集を開始した.取得した実験データは,グリッド技術で結びつけられた世界各地の計算機資源に転送され,その分散計算機環境において解析が行われる.東京大学素粒子物理国際センターは,この国際解析網の日本国内の拠点である「地域解析センター」としての役割を担っている.本講演では,主にSINET3の10Gbpsニューヨーク回線を通して,当地域解析センターと欧州の拠点との間で行われているデータ転送の現状と今後の展望について述べる. 

  9. 超高感度電波干渉計における情報通信回線の重要性
  10. 世界の電波天文学分野では,SKA計画(Square Kilometer Array)に代表されるように,多数の電波望遠鏡を長距離通信回線で結合し,人類がこれまで到達し得なかった高い感度と分解能を達成しようとしている.SKA計画はプロジェクト経費が2千億円を超える大規模な国際共同計画で,2016年の初期運用を目指して建設計画が進められている.本講演では,SKA計画における情報通信回線の重要な役割について述べるほか,まったく新しい応用として,日本が独自に研究を進めている周波数基準信号のネットワーク伝送についても報告する.

  11. 遠隔実証研究技術情報のアフリカ連携への応用に関する考察
  12. 筆者は、2003年から世界中の研究用ネットワークを用いて日本から韓国、中国、東南アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパと遠隔連携を行なう国々のエリアを広げてきた。本稿ではこれらの技術ノウハウを用いて最近始めているアフリカとの連携について紹介する。アフリカとの実証実験は、2009年にエジプトと、2010年にケニアと行なったが、いずれもわが国の政府が直接支援している研究用ネットワークがないものの以前の技術ノウハウなどで成功させることができた。 

  13. PoP(Point of Presence)によるe-サイエンスリソース連携
  14. 複数拠点にあるリソースの連携が必要とされるe-サイエンス実現基盤として,我々はRENKEI-Popと名付けたPoint-of-Presenceにて拠点間を接続するネットワーク環境を提案する.RENKEI-PoPはe-サイエンスリソースを提供する拠点に設置され,拠点内リソースとは強く結合し,RENKEI-PoP間ではグリッド認証により連携して,拠点間通信の中継を行う.RENKEI-PoPは,1)e-サイエンス基盤システムを構成するサービス群の開発・実行環境を提供する仮想ホスティングと,2)拠点間の汎用データ転送・共有環境を提供する.我々は,日本国内8拠点にRENKEI-PoPを設置し,SINETの提供する最大10Gbpsネットワークで接続した.現状のシステム構成,ネットワーク・ストレージIO性能、活用計画・事例を示す。

  15. 仮想ネットワークトポロジ(VNT)の構成・再構成技術の実証実験
  16. 新世代ネットワークを構成する基盤技術の1つとして期待が高まる「ネットワーク仮想化」は,キャリアネットワークの運用技術としても柔軟・迅速,かつ低コストにサービスネットワークを提供する点で利用価値が高い.筆者らはこれまでにPCE/VNTMアーキテクチャをベースとした光ネットワークの仮想化技術を提案しており,仮想ネットワーク(VN)への資源配分管理やVNトポロジ(VNT)の動的最適化等を実現するサーバ機能の開発を行ってきた.2009年度より,JGN2plus,GEMnet2のテストベッド回線を利用してOXC/GMPLSルータにより構成される光IP統合網を構築し,非圧縮映像伝送技術”i-Visto”や高解像度ストリーム品質測定技術”PRESTA10G”を活用して広域ネットワークにおける技術の実証を行っている.本発表では,光IP統合網の構成,網設計や,SC09,さっぽろ雪祭り実験2010での実験内容や得られた知見について紹介する.また,今後の展望として,DCNやperfSONARと連携したマルチドメイン・ネットワーク仮想化の検討,およびJGN2plus,GEMnet2やInternet2等を利用した実証実験の取り組みについて述べる.

  17. LFNを介して接続されたベクトル型スーパーコンピュータSX-9のGridMPIによる性能評価
  18. 大阪大学サイバーメディアセンターと東北大学サイバーサイエンスセンターでは、全国共同利用に供しているSX-9をクラウド型計算資源としてシングルストップで幅広い利用者に提供するために準備を進めている。SINET3やJGN2+など複数のLFNをメッセージ交換用やデータ共有用など用途に応じて使い分けるためのOpenFlow技術の評価を進めると同時に、両拠点の資源を使って並列演算するためGridMPIを導入し、ピーク性能比4割を越える実効性能を達成した。本発表では往復遅延13msの10Gbpsネットワークを介した高性能演算について得られた知見を報告する。

  19. 分散KVSによる実験データストア構築と日仏、日米間LFN高速化実験
  20. 核融合科学研究所(NIFS)では、ITER計画等の国際核融合研究プロジェクトに向けた広帯域データ伝送の確立をめざして、一昨年度より日米・日欧間でLFN実験を重ねてきた。この2010年9月には、日米間でL3レベルのQoSを用いたLFN高速化の実証試験を行っている。また一方で、ペタバイト超の実験データアーカイブを世界規模で分散共有すべく、Key-Value型分散データストアシステムの構築を並行して進め、実験サイト間で~10Gbpsの相互データ参照実現をめざしている。 

  21. HTTP通信からみたIPv4とIPv6通信遅延の比較評価
  22. IPv6インターネットの現状を把握するため、その指針の一つとして、IPv4との通信遅延を比較した。デュアルスタック化されたサーバとクライアント間の通信遅延を比較対象とし、IPv6インターネットの現状を評価する。

  23. Interop Tokyo 2010 におけるコアネットワーク仮想化への挑戦
  24. 現在のインターネット運用において,ネットワーク仮想化は重要な技術となっている。物理的なネットワークトポロジの上に、論理的なトポロジを構築し、用途に応じた通信路を構築することが一般的に行われている。しかし、従来のネットワーク仮想化は、末端ネットワークの仮想化もしくは専用回線的な利用用途に特化した仮想化であることが多く、コアネットワークや IP レイヤーの経路制御まで含めた、包括的な仮想化ネットワークの構築への挑戦は行われていない。そこで、Interop Tokyo 2010 では、包括的な仮想化ネットワークの設計と構築、ならびにその実運用に挑戦した。構築、実運用を行うにあたっては、その管理コストを低減するための手法に関しても、いくつかの挑戦を行った.本発表ではその詳細をコアネットワーク仮想化の事例として紹介する.