SINETに接続した複数のキャンパス間で、組織内LANを任意に拡張して通信可能とするサービスです。
複数の拠点を持つ単一の加入機関に特化したサービスです。
加入機関側では使用するVLAN IDの範囲を指定し、SINET側ではそれを自動的に認識して拠点間の通信を行います。
これによりL2VPNサービスに比べ、加入機関による柔軟な運用が可能です。
VLAN ID
利用するVLAN IDの範囲を予め指定することにより、VLAN IDの追加ごとの変更申請が不要となり、加入機関による柔軟な運用が可能となります。
加入機関側
- 当サービスで利用するVLAN-IDの範囲の指定
2-4094の中で、100個分を上限として指定してください。
例) 2000-2099 - IPv4/IPv6 DualサービスやL3/L2VPNサービスと併用する場合、それらで使用するVLAN IDが指定範囲に含まれないようにご注意ください。
SINET側
- ノードのSINET機器により指定された範囲のVLAN IDを自動的に認識し、拠点間の通信を行います。
利用の準備
後述の注意事項・備考も必ずお読みください。
- サービスの利用に先立ち、SINETへの加入と物理的接続が必要です。新規加入をご参照ください。
- 物理的接続としてノード接続を想定しています。
※物理的接続と当サービス利用を同時に開始することもできます。 - 規程・ガイドライン にて「SINETネットワークサービスガイドライン」をご確認ください。
- ネットワークサービス共通ガイドライン
- 仮想大学LANサービス利用ガイドライン
利用申請の流れ
受付処理
NII
手続き完了連絡
加入機関 ← NII
- 加入機関側での接続に必要な情報をご連絡します。
- 利用サービスID未取得の場合は、利用サービスIDを発行します。
注意事項・備考
VLAN ID
- キャンパス間通信で使用するVLAN IDは申請時に指定した範囲内に収め、できる限り変更申請が不要となるよう工夫してください。
- 予めネットワークを適切に設計するか、もしくはSINETとの接続点においてタグ変換を行うなど、VLAN IDが指定した範囲に収まるように運用してください。
- 最大MTU値は「9000」とします。
- 物理インタフェースのリンクアグリゲーション上で、本サービスを利用する場合、「スタティック」または「LACP」が可能です。
- 複数の大学キャンパスを接続し仮想大学LANを構成する場合、 SINET上では複数ルータ上に設定したバーチャルスイッチをスター状に構成します。このため、SINETを経由しないキャンパス間の接続経路がある場合はブロードキャストストームを引き起こす恐れがあります。設計時に十分ご注意ください。
加入機関側のスイッチ等でブロードキャストストーム抑止機能(発動まで数msなど)の実装を推奨します。
その他
- インターネット等L3接続を行う場合は、L3接続を行うメインキャンパスを加入機関内で決定してください。
メインキャンパスにてルーティングを行い、セキュリティ機器を通過したのちにSINETへのL3接続を行ってください。 - 「クラウド接続サービス」で接続したクラウド拠点の追加を希望する場合は、事前にクラウド事業者側まで本サービスの利用可否をご確認ください。
クラウド側の技術的要件により利用頂けない場合がございます。
お問合せ・申請窓口
学術基盤課 SINETチーム
e-mail: apply[@]sinet.ad.jp